2006/09/08

10. OH MY GOD!

「あなたの神様は誰ですか?」

お気楽平和天国日本でこんなこと聞いたら、 「ハ?何言ってんの?」と言われるだろう。
言われなくても思われるだろう。
「宗教の勧誘?」「アブナクない?」「クスリやってんの?」・・・次々と勘ぐられてしまうだろう。
「うちは浄土真宗ですから。」と答えてくれた人がいたとしても、その人が熱心にお参りしているかどうかはわからない。
お葬式や法事、墓参りつながりだけのことが多いだろう。

赤ちゃんが生まれたら、お宮参りに神社に行く人がほとんどだけど、みんなが神道なわけじゃない。
七五三もやるし、クリスマスもやるし、お正月に初詣も行くし、お墓参りにお寺にも行くし、結婚式は教会で挙げるのもOKだし、でも死んだら○○宗のお坊さんに供養してもらって葬式をする。
一般的な日本人の生活と宗教は、ほとんど年中行事のイベントに組み込まれて、良いとこ取りでなんでもミックスで、それが普通じゃんって感じだ。

私もそうだ。
だから私は無宗教で無神論者だ。
それでも、そんなに罰当たりなこともなく、人に嫌われることもなく、生きていくのに困ったこともない。
極楽日本から一歩外に出ると、 売春しながらもお寺参りを欠かさない人もいれば、それほどリッチな暮らしでもないのに神様仏様への捧げ物は惜しまなかったり、仕事がなくても定刻にはお寺に行ったりお祈りをしたり、私には理解できないことが多い。

私は、「どうしてお参り(お祈り)するの?」と、旅先で仲良くなった人たちに尋ねる。
「ブッディストだから。」「ヒンディーだから。」「イスラムだから。」「クリスチャンだから。」「ここに神が宿っているから。」 と、それぞれ答えてくれた後、必ず聞かれることが「あなたの神様は誰?」なのである。

この瞬間、私は自分の心の狭さを痛感する。
無宗教・無神論者の自分が、とっても薄っぺらく薄情極まりない存在に思えるのだ。

以前は、神様は誰でもないと答えていたけど、最近は、どれかと言えばブッディストと答えている。
信心があるわけじゃないけど、やっぱり馴染み深いのは仏教だし、教えの言われることも理屈ヌキに「なるほどね」と感じるからだ。
人が生きていく上で大切なことの教えが宗教なんじゃないかな?と私なりに解釈している。

しかし、世の中の争い事は、神様がらみでたいへんな状況になっている。
平和を願い祈ってこそ宗教だと思うのだが、なんとも矛盾したものだと思う。
こんな現状を目の当たりにすると、やっぱり神様仏様はどこにもいないのかもしれない。

OH MY GOD!!

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