ラーメンやうどん、そばを食べる時、何から始めますか?
ほとんどの人は、まずスープをひとくち、そして胡椒や唐辛子でお好みの味付けにするだろう。
ずるずるっとすすりながら、 にんにくやネギをトッピングして味に変化をつけることもあるだろう。
だけど一杯のその丼の中は、最後まであまり変わりばえのないまま堪能することが多いと思う。
それでも、あ〜食った食った、うまかった〜と満足するだろう。
しかし、世の中には、一杯の麺で、3度味を楽しめる食べ物がある。
それは、ラオスのカオソーイ!
細切りラーメンって言うか、汁ビーフンって言うか、よくある東南アジアの麺類だ。
まず、そのままちょっと食べる。
そして、調味料で味付けをする。
タイ料理が好きな人はすぐにピンとくると思うけど、タイの屋台でもレストランでも、卓上調味料は常にセットしてある。
シュガー・酢・唐辛子・ナンプラー、四つで1セット。
タイでも麺類はこのセットで味に変化をつける。
ラオスのカオソーイも同じ。
しかししかし、このセットの変化球は1種類とは限らないのだ。
シュガーって砂糖でっせ。
この匙加減で他の量も変わると言っても過言ではないだろう。
ラーメンに砂糖入れます?
でも、カオソーイだと入れたくなっちゃうから不思議だ。
そして、酢も唐辛子もナンプラーも全部入れて調合したくなる、いや調合した方が絶対うまい。
ほいじゃ、タイ料理と一緒じゃんってことになるけど、ラオスのカオソーイはここからが違うのだ。
トッピングの野菜やすり身がおかわりし放題なのだ。
ここがミソだ。
一杯のカオソーイを堪能するために並んでいるもやしもネギもパクチーも入れ放題なのだ。
レストランでも屋台でも、ラオス流に変わりはないそうだ。
もちろん、トッピングしたからと言って、値段が変わるわけではない。
最初に4000キップ払ったカオソーイは、どれだけトッピングしても追加料金は払わなくてもよいのだ。
貧乏旅の私には、なんとうれしい食べ物だろう。
ラオス流カオソーイの正しい食べ方のおさらい。
1.オバチャンが手渡してくれたカオソーイのスープをひとくち飲む。
2.調味料セットで味付けして、3分の1くらい食べる。
3.トッピングの野菜を手でちぎって適量入れる。
4.そしてまた調味料で味を整える。(野菜が増えた分、1度目の味とは変化をつけたくなるのだ)
5.具と麺と均等に食べながら、3分の2あたりで再度トッピングをする。(もちろん2度目の味とは 違うものにしたくなる)
6.麺がなくなってもトッピングOKの具を入れて、スープがなくなるまで堪能する。(もちろんここでも味に変化をつけるべし)
いかがだろうか。
一杯のカオソーイで3度味を楽しめれば達人の域、とルアンパバンの屋台で隣のおっちゃんに伝授してもらったラオス流の食べ方だ。
余談ではあるが、最近チェンマイではカオソーイ屋さんがたくさん見られるようになった。
ラオスの料理は北タイやイサーン地方(東北タイ)の料理とめっちゃかぶるのでわかるような気がする。
でも、ラオス流が通用するかどうかはわからない。
チェンマイのカオソーイは、揚げ麺だったりカレーラーメンだったりする。
ラオスのカオソーイは、タイに当てはめるなら「クイッティオ」が妥当だろう。
汁の味を変えることは楽しめるけど、具材まで「はい、どうぞ」というのはない。
今ひとつ不完全燃焼だ。
一粒で2度おいしいのはグリコのアーモンドキャラメルのキャッチコピーだったが、一杯で何度でもおいしいのは、やはりラオスのカオソーイに勝るものはないだろう。
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