少し賑やかな通りが見え、ちょっとした村なんだなと思わせる。
電車は停まった。
え、駅?ここ?
びっくりしたけど、駅のホーム内だ。
キヨスク以外に食堂屋台まであるじゃないのさ!
きっと大きな町か駅なんだろう。
また賑やかな一団が乗り込んできた。
こういうツアーは日本人だけと思っていたが、旗を持ったタイ人のおじさんを先頭に大きな欧米人のグループが大きな声で話しながら楽しそうにやって来た。
どうやらフランス人のグループらしい。
鼻からぬける音と喉をつまらせるような音がフランス語の特徴のように思うワシだ。
旗持ちのタイ人のおじさんもフランス語でガイドをしている。
すごいね、フランス語って、あんた、スゴイね!
10人ほどのグループで添乗員をまるまるつけて電車の旅となると、お一人様おいくらユーロなのだろうか?
座席についていきなりお食事タイムのようだ。
蚊のなくようなささやき声のタイ語にまじり、陽気なフランス語も飛び交う車内。
一人旅の孤独が紛れると同時に、一人旅の寂しさが交錯する瞬間だ。
トイレで洗面をすませ、少し本を読んでもう眠ることにした。
翌朝、早くに目が覚めて食堂車に行った。
昨夜の喧噪が嘘のように静かだった。
車内で働く人たちも少しだけくつろいでいた。
コーヒーをオーダーした。
今度は座って飲むことにしよう。
朝焼けが見える窓辺に座った。
車掌さんもコーヒーを持ってワシの前に座った。
調子はどう?
よく眠れた?
どこまで行くの?
タイの人はこういうところが優しいなっていつも思う。
よくは眠れないけど大丈夫です。
とても楽しんでいますよ。
バンコク駅まで行きます。
今日はJJマーケットに早めに行って、その後違うところも回って、今日の午後7時半のエキスプレスでまたチェンマイに戻るんですよ。
バカでしょ?(^g^)
ほんとにー???
そんなにショートステイなの?
バカだねぇ〜♪(^▽^ケケケ
そんな楽しい朝のひととき。
青暗い空がオレンジの朝焼けに変わりだした。
太陽がすべてを照らし始めるとジリジリした白っぽい光に包まれていく。
座席に戻るとホリエモンも起きていた。
車掌さんを呼んで、ベッドを座席に戻してもらった。
人としての不義理はしちゃいけねぇというのがワシのポリシーなので、ホリエモンにお礼を申し上げるのは当たり前のことだ。
いろいろありがとう。
お世話になりました。
楽しかったです。
いえいえ、こちらこそ。
Have a nice trip♪(^_^)ノ""""
ホリエモンは空港駅より少し手前で降りた。
一人になったワシを気遣って、食堂車で会った車掌さんが前に座って話しかけてくれる。
バンコク駅はあと2つ先だよ。
間違えて降りちゃだめだよ。
JJマーケットに行くなら、バスストップに並ぶといいよ。
改札出て右側に行くんだよ。
また会えるといいね♪
アホなワシに適切なアドバイスを本当にどうもありがとうございます。(; ;)
他人に優しいのはやっぱりブッディストだからでせうか?
人を欺いたり嘘ついたりする人もいるけど、ワシが出会うタイの人はほとんどが優しい。
日本じゃ電車の隣の人に話しかけることもないだろうし、こちらから尋ねてもこげんに親切に教えてくれるじゃろか?
ワシが日本人として恥ずかしく思うポイントの一つである。
駅に到着した。
大きな駅だ。
プラットフォームもちゃんとある。
改札を抜けて右に行くのね・・・・と、その前に腹減った。
左にあるトイレで洗面して、人のいない正面ホールの左側のクーポン食堂でクィッティオを食べた。
どこで食ってもそれなりでハズレがないのがクィッティオだと思う。
いつものお好みの味付けで持っていこうとしたら、ぜんぜん知らないおばちゃんに、コレを入れるともっと美味いから入れなさい!と言われた。
ほぉ〜〜〜。∠(@O@) ビシッ!
ワシは頑固だけど、食には寛大で探求心がわく。
こういうローカルなアドバイスはとっても嬉しい。
ほんでもって、ほとんどの場合が本当に美味いのだ。
おぉ!チャイ。アロ〜イ、マークマーク♪(^^)v
おばちゃんも嬉しそうに微笑んで去って行った。
時刻は朝の7時15分くらい。
バスに乗るにもちと早い。
ぶらぶらしていたら、けったいなおっさんに捕まった。
ワシも時間潰しにおっさんの話に乗ることにした。
話ながら、もしかしたらおっさんは乞食稼業なのかもしれないと思った。
かかとのひび割れ方が尋常じゃないし、身なりもちょっとホームレスっぽい。
それとなく仕事は何?と聞いてみた。
今は無職らしい。
でも物乞いではないそうだ。
仕事を探しに友達と会う約束をしているのでここにいると言っている。
そうだよね、英語も話せるしね。
ごめんね、おっさん、物乞い稼業だと勘違いしちゃって。
今は仕事がないが、おっさんはいろんなことをよく知っている。
外国のこともよく知っている。
おもしろいおっさんだ。
ワシとおっさんの所に今度はTUKTUKの兄さんが交じってきた。
朝も早いし、ちょっとのんびりモードだ。
おっさん達と小1時間ほど駄話しを楽しんでワシはバスに乗った。
どこまで行っても7バーツの窓全開バスに揺られること40分でJJマーケットに着いた。
よくよく考えてみよう。
ワシは一人旅を楽しむバックパッカーではないのだ。
仕事せんとあかんのよ、仕事をね。
バンコクを彷徨き回り、発車時刻に間に合うように駅に着いた。
これが朝と同じ駅かと思うほど人があふれかえっていてびっくりした。
なんでみんな地べたに普通に座ってんだろうね。
ユルイ感がたまらんくいいね♪
チェンマイ行きのエクスプレスに乗った。
車掌さんは行きと違ったけど、食堂車の面々は同じだった。
くわえタバコの無愛想なネエサン方もワシを覚えてくれていたようだ。
ちょっとだけ微笑んでくれた。
でもすぐに愛想なしの仕事に戻った。
笑顔が素敵な人もいれば、眉間にシワを寄せた無愛想な顔が素敵に見える人もおるんだよなぁ。
コーヒーを飲みながら思った。
人間っちゃ〜おもろいわぁ♪
また機会があったら電車旅をしよう。
2006/11/04
22. まるで世界の車窓から・・・チェンマイ〜バンコクその3
勝手にシリーズ3回目に突入だ。
チャンビアと水を買って、車両番号を確認して電車に乗り込んだ。
座席番号を確認して自分の席に座った。
電車は二人一組で向かい合わせのシートだ。
ワシは上のベッドなので、向かい合わせの前の人は下のベッドなのだろう。
・・・ベッド???
どこにあるのさ?
初めての経験なのでよくわからないままお利口さんで席に座っていた。
しばらくすると、ワシの前の席の人が乗り込んできた。
30代くらいのタイ人の兄さんだ。
誰かに似てるな・・・と思ったら、ホリエモンをまろやかにした感じだ。
兄さんは英語が堪能なようで、流暢に話しかけてくれる。
お一人ですか?
へい、一人でがす。
どちらまで?
バンコクです。
(ワシはこの時初めてこの電車が直行便でないことを思い出した。)
電車は初めてですか?
イエッサー!(ロ_ロ)ゞ
そうだよ、兄さん。
何もわからんもんで、ひとつよろしく頼ンます。
定刻時間丁度に電車は発車した。
へぇ〜、ちゃんと時刻どおりに出発するんだ!!!
飛行機よりお利口さんじゃないかっ!
窓からは西に傾きかけた太陽の光が射す。
兄さんは本を取り出した。
まぶしいだろうに、子どものように窓から見える風景に喜ぶワシを気遣って少しだけカーテンを閉めた。
優しいホリエモンでよかった♪
窓からみる風景はなんとものどかだ。
川沿いを走る電車に手を振る子どもたち。
よく見ると、じいさんも手を振ってる。
いい年こいた若い衆も振ってたりする。
もう日本じゃ、電車に向かって手を振るなんて右も左もわからない幼子くらいだろうに・・・ねぇ。。。
しばらく行くと電車は最初の駅に止まった。
え?
どこが駅?
ホーム側ではなかったのでびっくりしたさぁー(美らさん調)
しかし、ホームを見てもびっくりしたさぁー。
そうか、これでも駅の機能を果たしておるのだね。
そう言えば、踏切も開放的だし、外からホームに入るのも開放的だわ。
日本であまり電車に乗ることがないので気がつかなかったが、ホームに入るための改札というのがないんだね、そうか、そういうことか。
チェンマイの駅もなかったな、そういうの。
誰でもホームに入れちゃうじゃん。
無銭乗車とかキセル乗車とかないんかい?
しばらくすると何やら制服を着た男達が入ってきた。
何や?
ワシの前の優しいホリエモンが、チケットを見せて「チェック」とニッコリ笑っている。
おぉ、そうか、座席チェックか。
その2の方に先に書いてしまったが、赤ボールペンでピッとね、そう、ピッっでチェック終了。
何駅か停まるだびに車掌さんとお巡りさんグループがチェックに回ってくる。
窓の風景は、亜熱帯ジャングルに変わっていった。
これよかったら食べませんか?
母が焼いてくれたケーキです。
お、いいですかい?
お言葉に甘えていただきます♪_(._.)_
ホリエモンの母さんがブラウニーのようなチョコケーキを焼いてカットして息子に持たせようだ。
この国でこんな小洒落たスィーツを作れる人がいたのか!
プチ感動した。
この兄さんはきっとエエトコのボンボンなのかもしれんなぁ・・・
ほいだもんで、ちょっとホリエモンっぽいのかもしれんなぁ・・・
英語もすっげ〜上手いしなぁ・・・
タイの格差社会は日本のそれより格差がド〜ンと激しいと思う。
この兄さんでどの辺のレベルなんだろうか?
そういうところが気になるぅ〜〜〜!
ほいでも、食べ物はビニール袋に入れてるんだぁ・・・
そういうところがアメイジングタイランドでワシの素敵を感じるアンテナにびんび引っかかる。
ねぇねぇ、ホリエモン、何時に寝るの?
そう聞くワシに、暗くなって時間がきたらにしましょうね。とホントに優しい笑顔を返してくれる。
そうね、この人に任せておけばワシはベッドで眠れるね。
ジャングルを抜けるともう日が落ちて暗くなっていた。
そろそろベッドにしますかね?
ホリエモンがそう言うのでイエッサー!(ロ_ロ)ゞなワシ。
車内を行き来する車掌さんを呼び止めて、ホリエモンが何やら言ってくれた。
車掌さんがベッドメイキングするようだ。
数分でこぢんまりとしたワシの寝床が完成した。
しかし狭いがや・・・
身長158センチの標準日本人女性サイズのワシでも狭いと感じる。
ベッドの長さもさることながら幅も狭い。
同じベッドにガタイのデカイ欧米人も寝るんだぜ、、、文句言っちゃ〜いけねぇ、いけねぇ!(>_<)
早めにベッドメイキングしてもらったのでくつろげるにはくつろげるのだが、いかんせん夜は長い。
下段のホリエモンが、そんなワシのソワソワを察知して、他の車両も探検するとおもしろいよと教えてくれた。
まるで修学旅行生と同じ田舎っぺ加減が40を越えた自称大人の女のワシの好奇心とシンクロする。
そうか、他の車両にも行っていいんだな。
次の次の車両くらいが食堂車だから行ってみたら?というお言葉に甘えて車内をうろつく怪しいオレ様だ。
ガタンゴトン揺れるたびに連結部分で落とされないようにせねばと踏ん張る足に力が入る。
だってだって、連結は角にトイレがあって後は倉庫みたいになってて、ほいでもって窓にはガラスがなくって、西部劇の映画でよく見かけるドアもむき出しなんだもん。
おぉ!ここが食堂車か!
車両に入るためのスライドドアを開けた。
時間が時間だったせいか、欧米人であふれかえっている。
唯一タバコが吸える車両らしい。
このチープで安っぽい照明が婀娜っぽく、タイの場末のカラオケかゴーゴーバーを思わせる。
しかしながら、メニューは意外と豊富だ。
ワシは一人旅で腹もそんなに減っとらんかったので隅っちょで人間ウォッチングに興じていた。
食堂車じゃなくても座席オーダーで何でも運んでくれるようだ。
作る人も忙しそうだったけど、運ぶおばちゃんというか年のいったオネエサマ方は無愛想にくわえタバコで連結を通り、窓からペッと投げつけて車内へ運ぶ。
微笑みの国タイランドのニヤ〜っとした笑顔もいいが、こんな人間くさいやるせなさ漂うのもいい。
コーヒーを一杯だけオーダーして立ち飲みしながら見ていたら、「あんた、邪魔だから通路ふさがないでおくれ!」とガリガリに痩せた色の浅黒いくわえタバコのネエサンに叱られた。
あーい、とぅいまてーん。(・_・)(._.)
ホリエモンの待つ車両に戻ることにしよう。
チャンビアと水を買って、車両番号を確認して電車に乗り込んだ。
座席番号を確認して自分の席に座った。
電車は二人一組で向かい合わせのシートだ。
ワシは上のベッドなので、向かい合わせの前の人は下のベッドなのだろう。
・・・ベッド???
どこにあるのさ?
初めての経験なのでよくわからないままお利口さんで席に座っていた。
しばらくすると、ワシの前の席の人が乗り込んできた。
30代くらいのタイ人の兄さんだ。
誰かに似てるな・・・と思ったら、ホリエモンをまろやかにした感じだ。
兄さんは英語が堪能なようで、流暢に話しかけてくれる。
お一人ですか?
へい、一人でがす。
どちらまで?
バンコクです。
(ワシはこの時初めてこの電車が直行便でないことを思い出した。)
電車は初めてですか?
イエッサー!(ロ_ロ)ゞ
そうだよ、兄さん。
何もわからんもんで、ひとつよろしく頼ンます。
定刻時間丁度に電車は発車した。
へぇ〜、ちゃんと時刻どおりに出発するんだ!!!
飛行機よりお利口さんじゃないかっ!
窓からは西に傾きかけた太陽の光が射す。
兄さんは本を取り出した。
まぶしいだろうに、子どものように窓から見える風景に喜ぶワシを気遣って少しだけカーテンを閉めた。
優しいホリエモンでよかった♪
窓からみる風景はなんとものどかだ。
川沿いを走る電車に手を振る子どもたち。
よく見ると、じいさんも手を振ってる。
いい年こいた若い衆も振ってたりする。
もう日本じゃ、電車に向かって手を振るなんて右も左もわからない幼子くらいだろうに・・・ねぇ。。。
しばらく行くと電車は最初の駅に止まった。
え?
どこが駅?
ホーム側ではなかったのでびっくりしたさぁー(美らさん調)
しかし、ホームを見てもびっくりしたさぁー。
そうか、これでも駅の機能を果たしておるのだね。
そう言えば、踏切も開放的だし、外からホームに入るのも開放的だわ。
日本であまり電車に乗ることがないので気がつかなかったが、ホームに入るための改札というのがないんだね、そうか、そういうことか。
チェンマイの駅もなかったな、そういうの。
誰でもホームに入れちゃうじゃん。
無銭乗車とかキセル乗車とかないんかい?
しばらくすると何やら制服を着た男達が入ってきた。
何や?
ワシの前の優しいホリエモンが、チケットを見せて「チェック」とニッコリ笑っている。
おぉ、そうか、座席チェックか。
その2の方に先に書いてしまったが、赤ボールペンでピッとね、そう、ピッっでチェック終了。
何駅か停まるだびに車掌さんとお巡りさんグループがチェックに回ってくる。
窓の風景は、亜熱帯ジャングルに変わっていった。
これよかったら食べませんか?
母が焼いてくれたケーキです。
お、いいですかい?
お言葉に甘えていただきます♪_(._.)_
ホリエモンの母さんがブラウニーのようなチョコケーキを焼いてカットして息子に持たせようだ。
この国でこんな小洒落たスィーツを作れる人がいたのか!
プチ感動した。
この兄さんはきっとエエトコのボンボンなのかもしれんなぁ・・・
ほいだもんで、ちょっとホリエモンっぽいのかもしれんなぁ・・・
英語もすっげ〜上手いしなぁ・・・
タイの格差社会は日本のそれより格差がド〜ンと激しいと思う。
この兄さんでどの辺のレベルなんだろうか?
そういうところが気になるぅ〜〜〜!
ほいでも、食べ物はビニール袋に入れてるんだぁ・・・
そういうところがアメイジングタイランドでワシの素敵を感じるアンテナにびんび引っかかる。
ねぇねぇ、ホリエモン、何時に寝るの?
そう聞くワシに、暗くなって時間がきたらにしましょうね。とホントに優しい笑顔を返してくれる。
そうね、この人に任せておけばワシはベッドで眠れるね。
ジャングルを抜けるともう日が落ちて暗くなっていた。
そろそろベッドにしますかね?
ホリエモンがそう言うのでイエッサー!(ロ_ロ)ゞなワシ。
車内を行き来する車掌さんを呼び止めて、ホリエモンが何やら言ってくれた。
車掌さんがベッドメイキングするようだ。
数分でこぢんまりとしたワシの寝床が完成した。
しかし狭いがや・・・
身長158センチの標準日本人女性サイズのワシでも狭いと感じる。
ベッドの長さもさることながら幅も狭い。
同じベッドにガタイのデカイ欧米人も寝るんだぜ、、、文句言っちゃ〜いけねぇ、いけねぇ!(>_<)
早めにベッドメイキングしてもらったのでくつろげるにはくつろげるのだが、いかんせん夜は長い。
下段のホリエモンが、そんなワシのソワソワを察知して、他の車両も探検するとおもしろいよと教えてくれた。
まるで修学旅行生と同じ田舎っぺ加減が40を越えた自称大人の女のワシの好奇心とシンクロする。
そうか、他の車両にも行っていいんだな。
次の次の車両くらいが食堂車だから行ってみたら?というお言葉に甘えて車内をうろつく怪しいオレ様だ。
ガタンゴトン揺れるたびに連結部分で落とされないようにせねばと踏ん張る足に力が入る。
だってだって、連結は角にトイレがあって後は倉庫みたいになってて、ほいでもって窓にはガラスがなくって、西部劇の映画でよく見かけるドアもむき出しなんだもん。
おぉ!ここが食堂車か!
車両に入るためのスライドドアを開けた。
時間が時間だったせいか、欧米人であふれかえっている。
唯一タバコが吸える車両らしい。
このチープで安っぽい照明が婀娜っぽく、タイの場末のカラオケかゴーゴーバーを思わせる。
しかしながら、メニューは意外と豊富だ。
ワシは一人旅で腹もそんなに減っとらんかったので隅っちょで人間ウォッチングに興じていた。
食堂車じゃなくても座席オーダーで何でも運んでくれるようだ。
作る人も忙しそうだったけど、運ぶおばちゃんというか年のいったオネエサマ方は無愛想にくわえタバコで連結を通り、窓からペッと投げつけて車内へ運ぶ。
微笑みの国タイランドのニヤ〜っとした笑顔もいいが、こんな人間くさいやるせなさ漂うのもいい。
コーヒーを一杯だけオーダーして立ち飲みしながら見ていたら、「あんた、邪魔だから通路ふさがないでおくれ!」とガリガリに痩せた色の浅黒いくわえタバコのネエサンに叱られた。
あーい、とぅいまてーん。(・_・)(._.)
ホリエモンの待つ車両に戻ることにしよう。
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