2006/11/04

22. まるで世界の車窓から・・・チェンマイ〜バンコクその3

勝手にシリーズ3回目に突入だ。
チャンビアと水を買って、車両番号を確認して電車に乗り込んだ。
座席番号を確認して自分の席に座った。
電車は二人一組で向かい合わせのシートだ。
ワシは上のベッドなので、向かい合わせの前の人は下のベッドなのだろう。
・・・ベッド???
どこにあるのさ?
初めての経験なのでよくわからないままお利口さんで席に座っていた。
しばらくすると、ワシの前の席の人が乗り込んできた。
30代くらいのタイ人の兄さんだ。
誰かに似てるな・・・と思ったら、ホリエモンをまろやかにした感じだ。
兄さんは英語が堪能なようで、流暢に話しかけてくれる。

お一人ですか?
 へい、一人でがす。
どちらまで?
 バンコクです。
 (ワシはこの時初めてこの電車が直行便でないことを思い出した。)
電車は初めてですか?
 イエッサー!(ロ_ロ)ゞ
 そうだよ、兄さん。
 何もわからんもんで、ひとつよろしく頼ンます。

定刻時間丁度に電車は発車した。
へぇ〜、ちゃんと時刻どおりに出発するんだ!!!
飛行機よりお利口さんじゃないかっ!
窓からは西に傾きかけた太陽の光が射す。
兄さんは本を取り出した。
まぶしいだろうに、子どものように窓から見える風景に喜ぶワシを気遣って少しだけカーテンを閉めた。
優しいホリエモンでよかった♪

窓からみる風景はなんとものどかだ。
川沿いを走る電車に手を振る子どもたち。
よく見ると、じいさんも手を振ってる。
いい年こいた若い衆も振ってたりする。
もう日本じゃ、電車に向かって手を振るなんて右も左もわからない幼子くらいだろうに・・・ねぇ。。。
しばらく行くと電車は最初の駅に止まった。
え?
どこが駅?
ホーム側ではなかったのでびっくりしたさぁー(美らさん調)
しかし、ホームを見てもびっくりしたさぁー。
そうか、これでも駅の機能を果たしておるのだね。
そう言えば、踏切も開放的だし、外からホームに入るのも開放的だわ。
日本であまり電車に乗ることがないので気がつかなかったが、ホームに入るための改札というのがないんだね、そうか、そういうことか。
チェンマイの駅もなかったな、そういうの。
誰でもホームに入れちゃうじゃん。
無銭乗車とかキセル乗車とかないんかい?

しばらくすると何やら制服を着た男達が入ってきた。
何や?
ワシの前の優しいホリエモンが、チケットを見せて「チェック」とニッコリ笑っている。
おぉ、そうか、座席チェックか。
その2の方に先に書いてしまったが、赤ボールペンでピッとね、そう、ピッっでチェック終了。
何駅か停まるだびに車掌さんとお巡りさんグループがチェックに回ってくる。
窓の風景は、亜熱帯ジャングルに変わっていった。

これよかったら食べませんか?
母が焼いてくれたケーキです。
 お、いいですかい?
 お言葉に甘えていただきます♪_(._.)_

ホリエモンの母さんがブラウニーのようなチョコケーキを焼いてカットして息子に持たせようだ。
この国でこんな小洒落たスィーツを作れる人がいたのか!
プチ感動した。
この兄さんはきっとエエトコのボンボンなのかもしれんなぁ・・・
ほいだもんで、ちょっとホリエモンっぽいのかもしれんなぁ・・・
英語もすっげ〜上手いしなぁ・・・
タイの格差社会は日本のそれより格差がド〜ンと激しいと思う。
この兄さんでどの辺のレベルなんだろうか?
そういうところが気になるぅ〜〜〜!
ほいでも、食べ物はビニール袋に入れてるんだぁ・・・
そういうところがアメイジングタイランドでワシの素敵を感じるアンテナにびんび引っかかる。

ねぇねぇ、ホリエモン、何時に寝るの?
そう聞くワシに、暗くなって時間がきたらにしましょうね。とホントに優しい笑顔を返してくれる。
そうね、この人に任せておけばワシはベッドで眠れるね。

ジャングルを抜けるともう日が落ちて暗くなっていた。
そろそろベッドにしますかね?
ホリエモンがそう言うのでイエッサー!(ロ_ロ)ゞなワシ。
車内を行き来する車掌さんを呼び止めて、ホリエモンが何やら言ってくれた。
車掌さんがベッドメイキングするようだ。
数分でこぢんまりとしたワシの寝床が完成した。
こっちは足元。
ワシは上段っす。
これが枕元。
旅のお供の文庫本も忘れない。

しかし狭いがや・・・
身長158センチの標準日本人女性サイズのワシでも狭いと感じる。
ベッドの長さもさることながら幅も狭い。
同じベッドにガタイのデカイ欧米人も寝るんだぜ、、、文句言っちゃ〜いけねぇ、いけねぇ!(>_<)
早めにベッドメイキングしてもらったのでくつろげるにはくつろげるのだが、いかんせん夜は長い。
下段のホリエモンが、そんなワシのソワソワを察知して、他の車両も探検するとおもしろいよと教えてくれた。
まるで修学旅行生と同じ田舎っぺ加減が40を越えた自称大人の女のワシの好奇心とシンクロする。

そうか、他の車両にも行っていいんだな。
次の次の車両くらいが食堂車だから行ってみたら?というお言葉に甘えて車内をうろつく怪しいオレ様だ。
ガタンゴトン揺れるたびに連結部分で落とされないようにせねばと踏ん張る足に力が入る。
だってだって、連結は角にトイレがあって後は倉庫みたいになってて、ほいでもって窓にはガラスがなくって、西部劇の映画でよく見かけるドアもむき出しなんだもん。

おぉ!ここが食堂車か!
車両に入るためのスライドドアを開けた。
おいおい、どこのバーだよ?(>_<)

時間が時間だったせいか、欧米人であふれかえっている。
唯一タバコが吸える車両らしい。
このチープで安っぽい照明が婀娜っぽく、タイの場末のカラオケかゴーゴーバーを思わせる。

しかしながら、メニューは意外と豊富だ。
ワシは一人旅で腹もそんなに減っとらんかったので隅っちょで人間ウォッチングに興じていた。
食堂車じゃなくても座席オーダーで何でも運んでくれるようだ。
作る人も忙しそうだったけど、運ぶおばちゃんというか年のいったオネエサマ方は無愛想にくわえタバコで連結を通り、窓からペッと投げつけて車内へ運ぶ。
微笑みの国タイランドのニヤ〜っとした笑顔もいいが、こんな人間くさいやるせなさ漂うのもいい。

コーヒーを一杯だけオーダーして立ち飲みしながら見ていたら、「あんた、邪魔だから通路ふさがないでおくれ!」とガリガリに痩せた色の浅黒いくわえタバコのネエサンに叱られた。
あーい、とぅいまてーん。(・_・)(._.)

ホリエモンの待つ車両に戻ることにしよう。

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