2006/09/07

2. お風呂

私は割と生活環境に対する順応性が高い方だ。
たとえば、食事は手で食べるものだと言われれば、何の躊躇もなく手で食べる。
手動水洗トイレならば、手桶に水をくんで流すこともできる。
郷に入れば郷に従うことが、別に何のためらいもなくできる。
で、割と平気なので、今までの習慣は一体何の意味があったんだろう?と考えてしまうこともよくある。

そんな私でも、これだけは絶対日本が勝ち!と思うことが一つだけある。
それは、お風呂。
日本人は本当にきれい好きだ。
家にいるときは、恥ずかしい話だが、私はカラスの行水女だ。
「もう出たんかい?」と聞かれるほど、入浴時間は短い。
短いのだから、さっさと入ってしまえばいいのに、お風呂に入るのが嫌だ。
あー、モン族に生まれればよかったな。。。と真剣に思ったことさえある。
なぜに風呂が嫌いかというと、眠気が覚めてしまうから。
湯船につかっているときは非常に眠たくて、何度溺れそうになったかわからない。
でも、あがってしまうと、目が冴え冴えで眠れないのだ。

これほど風呂嫌いの私でも、外国に行くと日本のお風呂が恋しくて恋しくて仕方ない。
矛盾してる?なんでやねん?
汗と埃にまみれた体では、さすがの私でも毎日お風呂に入りたくなるものですよ。
ホテルにバスルームはついている。
でも、温かいシャワーに必ず当たるとは限らない。
仮に温かいお湯が出てバスタブに張ることができても、そこからが入浴気分不完全燃焼なのだ。

まず、あのバスタブっていう西洋式の長いやつが嫌い。
いくら足が伸ばせても、なんだか寒くなってくる。
やっぱお風呂は、肩までざっぷりつかって垢をふやかさにゃあかんでしょ。
体操座りしかできない湯船でもかまわない。
熱いお湯をたっぷり張ってアゴまでつかってみたい衝動にかられるのだ。
それから、いただけないのが、洗い場がないところ。
このバスタブの中だけですべてを完了させるというのが気にいらない。
シャワーヘッドが自由に動かせるのならまだマシだけど、固定式のところだったりすると、私の足元はホントにきれいになったのかどうか自信がなくなる。
日本のお風呂は何人も同じお湯に入って不衛生という人もいるけれど、私にしてみれば、洗い場のないバスルームの方が、いかがなものかと思われます。

この不完全燃焼を解決するために、洗面器を持参したことがある。
でも、やっぱ洗面器じゃ役立たずだった。
ないよりはマシ程度だった。
なんでこんなん持ってきたの?と旦那さんにも呆れられてしまった。
かさばって邪魔だから二度と持って来ないよう約束もさせられてしまった。

やっぱりお風呂は日本の誇れる文化だ。

でも、公衆浴場と温泉は苦手だ。

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