雨季が明けたネパールはウエディングシーズンに入るらしい。
12月の上旬に訪れたカトマンズはシーズン真っ盛りだった。
結婚式そのものを見たことはないが、結婚式の大盤振る舞いに出会った。
タメルチョークあたりで、なにやら吹奏楽団が演奏パレードをしていたのだ。
どこかのデパートのオープンなの?
選挙活動の一環なの?
一体なんの騒ぎで、この場所にふさわしくないカッコイイ制服姿の吹奏楽団がパレードしてるの?
聞けば、タメルに住む人のところで結婚式があったそうだ。
結婚式があると、近隣の人々に食事やお酒が振る舞われる。
人数制限がないから、パレードを聞きつけて少し離れたところからでもお祝いにやって来る。
そしてごちそうをいただくのだという。
なんと、太っ腹な!
盛大な結婚式で有名な名古屋でも、見ず知らずの人には、せいぜい嫁菓子をまくくらいで済ませちゃうのにね。
(ちなみにその昔、私も嫁菓子まきました。お恥ずかしい。。。)
かわいい娘や息子のために、大パレードをする人は見たこと無いぞ。
引き出物は豪勢だけど、それだって式に出席した人に限られるものだぞ。
ウエディングシーズンは、いたるとこでパレードやごちそうがふるまわれるそうじゃ。
懐が深いのう。。。
シーズンに関係なくやってくる儀式はお葬式だ。
タメルからはずれた街道で、お葬式の行列を見たことがある。
小さいシンバルのようなものや鈴や鼓のような太鼓をチャカポコガチャラ〜ンと鳴り響かせながら演奏する人の後を、数人の男たちが、担架を頭の上に持ち上げて運んでいく。
そこには亡くなった人が乗っている。
その後を遺族が歩く。
その後を女衆が歩く。
みな裸足で、何やら思い思いに唱えながら、そして泣きながら行列をなして行く。
ヒンズー式だと教えてもらった。
親族だけじゃなく、近所の人も行列に参列しているそうだ。
裸足でね、みんな裸足でね。
身にまとったサリーもいつもなら鮮やかなものなのだろうけど、本当に色を感じないものだった。
葬祭用の衣装ってあるんだね。
渇いた街にほこりを舞い上げながら行列が行く。
パレード好きなのだろうか、ネパール人って。。。
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